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SIGMA DP2xな日々

SIGMA DP2xレビュー「紫色のにじみ」の原因

前回、DP2xで初めて夜景や低照度での料理撮影をしたわけですが、
その際にいくつかの写真に「紫色のにじみ」のが出ていました。
前回もアップした写真ですが、たとえばこの餃子の写真

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オリジナルを表示 SIGMA DP2x 1/50 F2.8 ISO400 -1.3EV

皿の左端にハッキリでています。
さらにこのチヂミ。

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オリジナルを表示 SIGMA DP2x 1/30 F3.2 ISO400 -1.0EV

左上(小皿)に出ています。
「紫色のにじみ」はセンサー上部に表示されるようです。
(餃子の写真は縦位置なので左側にでています)

僕はDP2xを買って約9ヶ月使用しています。 いつもRAW撮りでSIGMA Photo Proにて現像していますが、いままでこのような現象は無く今回が初めてのことです。
最初は夜景や暗い室内での光が足りない条件での撮影のせいかと思いました。
しかし、後日、夜景を撮影したのですが「紫色のにじみ」は出ませんでした。

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オリジナルを表示 SIGMA DP2x 1/8 F3.2 ISO100 -1.0EV

これチヂミや餃子を撮影した後日に撮った夜景。「紫色のにじみ」でていません。
ですので光が足りない条件というのは関係なさそうです。

何が原因なんだろう?と思っていたら、ツイッターでクマデジさんから「純正以外の現像ソフトで見たことある症状」と教えて頂きました。同じ写真データでも純正の現像ソフトであるSIGMA Photo Proだと出なくて、他の現像ソフトだと出るらしいとのこと。
つまりこれは「同じRAWデータでも現像の方法によっては再現する」ということです。

なんらかの撮影条件によってデータ自体に「紫色のにじみ」が写り込んでいると思い込んでいて、現像に関して全く疑っていなかったのですが、一気に現像での疑いが濃くなりました。

そこで、「紫色のにじみ」が“出るデータ”と“出ないデータ”をSIGMA Photo Pro 5.2で見比べることに。すると「紫色のにじみ」が“出ないデータ”では、ある項目が弄れなくなっていることに気が付きました。
SIGMA Photo Pro 5.2 ノイズリダクション
その項目はノイズリダクションの色ノイズと輝度ノイズ。あれ?なんでこれ変更できないんだろう?と思ったら、DP2xはISO400以上でないとノイズリダクションが使えないのです。

そして、この色ノイズを最大値に設定すると…「紫色のにじみ」がでましたよ!これ5段階で設定可能なんですが、4まで(左から4つ目)なら出ないようです。MAXの5にすると「紫色のにじみ」が出ます。
なお輝度ノイズは関係ないようです。

いままでISO100や200でしか撮影しなかった為、このパラメータを触ることがなかった(というか触れない)ので「紫色のにじみ」が出ることが無かったわけですね。
先程の夜景の写真もISO100なので触っていません。チヂミや餃子に関してはISO400で撮影してカラーノイズがかなり気になったので無意識に色ノイズの適用量に最大の5に設定していたようです。

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オリジナルを表示 SIGMA DP2x 色ノイズ比較

色ノイズの5段階での比較です。やはり5になると突如として現れます。
チヂミや餃子の写真では白い皿の部分に現れていますので、色が白っぽい部分に現れる気がしますが…。気になったので、ISO400で撮影して試してみました。

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オリジナルを表示 SIGMA DP2x 1/200 F3.2 ISO400 -0.3EV

左上の天井エアコン部分などの白っぽい部分に出ていますが、左下の白い部分にはでていませんね。色が白っぽい部分に必ず現れるってわけではなさそうです。

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オリジナルを表示 SIGMA DP2x 1/2000 F7.1 ISO400 -0.7EV

空には出ていませんが左下の建物部分に出ています。
もしかすると、色の濃度差がある部分の薄い箇所に出やすいのかも…。

まあとりあえず、原因がわかってスッキリしました。
あれ?でもこれってSIGMA Photo Proのバグ…なのかな?

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